昨日の小雨が今朝から本降りになっています。おそらく今日、近畿から関東までも梅雨入り宣言されることでしょう。
さて、6月になって衣替えとなりました。自坊の庫裏の設えも衣替え、といったわけで、先日、襖や障子をはずして片付け、夏用の御簾や簾戸(すど)に入れ替えました。古くて傾きかけた庫裏の襖や障子を取り外すのは、実は一苦労なのです。お寺や古い町屋に住んでいる人なら、「あー、あるある」と、おわかり頂けることでしょう。
まっすぐになっていないので、敷居の決まったところからしか襖を外せなかったりするんですよね。
話は変わりますが、自坊の本堂の経机が、かなり傷んでしまって、別の場所に運ぶときには、気をつけないとバラバラに解体されてしまうという自体になってきました。見かねた檀家のKさんが、新しい経机を寄贈してくださることになり、先日、仏具屋さんで発注し、まもなく届くのです。
あらためて今までの経机を見てみると、今回寄贈して下さる檀家のKさんの先代(父上・もうすぐ二十三回忌)が寄贈されたものだということがわかりました。となりの大磬の台も同じくです。Kさんはそのこともご存じなかったので、これもご縁だと喜んで下さいました。
さらに、父上が昔から気になさっていたという大般若の函。古くなってあちこち痛みも出ていましたし、蓋が閉じないので紙を折って挟んでいたりと、なんともお粗末な状態。そこで、この函の新調も二十三回忌に向けてご寄進いただくことになりまして、きれいな桐箱12函が先般納品され、梅雨までに入れ替えを済ませました。
檀家さんの少ないお寺ですので、こういったご寄付はとてもありがたいことです。