先般も書きましたとおり、8月の富士山を目指しているために、先日もまた、近くの里山登山に臨んできました。
めざすは近江八幡市にある「八幡山」。近頃はとても有名になったお菓子の「たねや」のラ・コリーナが麓にある山で、羽柴秀次の居城、八幡山城があった標高283mの小さな山です。登山口には日牟禮八幡宮があり、こちらはお正月の「左義長祭」(国の選択無形民俗文化財)が有名です。
各地で猛暑日が報告される日曜日の朝7時に神社前に集合。
この山には日牟禮八幡宮の隣から頂上までロープウェイがあり、毎時4本の往復があります。もちろん私達はそちらには目もくれず、神社の境内を通ってその右手にある登山口から、木立の中を黙々と登ること40分。頂上に到着です。
本丸跡には村雲門跡瑞龍寺(真言宗)があり、このお寺は秀次の母・豊臣秀吉の姉の日秀尼が開基されています。京都にあったのですが、昭和38年にこちらに移築されたもので、村雲御所と言われています。先々住職の13世・日凰尼は宝塚歌劇団出身の美しい尼僧だったことを私も子供の頃から聞かされていました。
さて、瑞龍寺の北側にある北の丸跡からは、西の方には西国観音霊場の長命寺がある長命寺山や琵琶湖、そして比良山系が望め、北側に目を転じると下の写真のように安土城のあった安土山やその下にある西の湖(琵琶湖の内湖)が望めました。
すがすがしい景色を拝んで、涼しい内に……といってもすでに暑くて大汗をかいていましたが、20分で下山。気軽に登れる滋賀の里山です。