こちらは先日出向いた若狭の海です。気持ちよく晴れ渡っていました。
今年は、明治時代に活躍した禅僧、かの釈宗演老師の100年遠諱に正当しています。鎌倉円覚寺では、秋の遠諱法要を迎えられ、現在、慶應大学にて「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」展が開催されているのは以前に本ブログでもお知らせしたとおりです。
また秋の遠諱にあわせて、京都でも2018年10月8日~12月8日の間、花園大学歴史博物館にて「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」を同館と弊所が共催で開催予定をいたしております。それにむけて、先月には禅師の生誕地である若狭にも墨蹟調査に出向いたり、またつい先日は展覧会への出展依頼に伺ってきました。
若狭は釈宗演老師の他にも多くの名だたる禅僧を輩出しています。
『近世禪林僧寶傳』によるだけでも、大拙承演禅師・儀山善来禅師・越溪守謙禅師・的翁恵端禅師・虎関宗補禅師・洪嶽宗演(釈宗演)禅師・絶学文毅禅師といった方々です。
そこで、若桜エリアにある相国寺派の第四教区の御寺院が協力して、若狭でも10月に釈宗演老師の遠諱法要が営まれ、それにあわせて若狭出身の禅僧方を顕彰すべく『近世若州僧宝伝』(非売品)を刊行されることになり、弊所がそのお手伝いをさせていただいております。
禅師方のご生家が続いているお宅もあり、この後(うしろ)家は、儀山善来禅師の御生家で、玄関横にはこのような石碑も建てられており、書画なども残されています。
上に掲げた海の写真は、じつはこの後様のお宅近くから望める景色です。儀山禅師が幼い頃に毎日ご覧になった景色なのでした。
さて、本日より8月となりました。禅文化研究所は例年通り、お盆の職員一斉休業以外にも、各自坊の都合などでそれぞれお休みをいただくことになっております。よって、ブログも不定期となってしまいますが、ご了承下さい。
地震、猛暑、豪雨、迷走台風などいろいろ天災に悩まされているこの夏ですが、どうぞご自愛の程を。