皆さん、今年のお盆は如何だったでしょうか。例年にも増して暑い暑い毎日でしたね。
お盆が終わるやいなや、仏教とヒンズー教が共存する国、そしてアンコールワット遺跡で有名なカンボジアまで見聞に行って参りました。遺跡中心にしたのでシェムリアップだけに滞在。現地は年間通して気温が30度以上なのですが、今年の日本は異常。かえって現地は雨期で太陽が翳っているせいで、逆に楽な気がしました。
まずは初日、宿の近くにあったシェムリアップ中心部、オールドマーケットの近くでシェムリアップ川の横にある仏教寺院「ワット・プリア・プロム・ラス(Wat Preah Prom Rath)」をふらりと訪ねてみました。カンボジア人の多くは上座仏教信者とのこと。よって、お寺はきれいに整備されていました。
境内には、どーんとこんなオブジェが。まるでテーマパークかと思いましたが、なんの説明を読まなくてもわかりますね。「四門出遊」に違いありません。
「四門出遊」とはご存知かと思いますが、釈尊がまだカピラ国の王子であったとき、郊外に遊びに行くためにカピラ城の東門を出たところで老人に出会って生まれれば老いることを知り、次に南門を出たときには病人に出会い、続いて西門を出たときは死者の葬列にであって人生の無常を感じ、さらに北門を出たときに出家者 (沙門)姿をみて、そこに自分の歩むべき道を見出したとされる仏伝です。
そしてこちらが本堂にあたります。入り口で靴を脱ぎ帽子を脱いで、タイル貼りの堂内へ。ご本尊はお釈迦様の坐像。ロウソクの色も黄色くて、日本のお寺とはまったく違う感じですね。
カンボジアへの渡航者は、やはり一番多くが中国人、韓国人の様子です。西洋からの方も少なくありません。日本人は意外に目立ちませんでした。熱心な現地の信者さんたちは、お線香を供えて五体投地をしておられます。
床のタイルもとても綺麗なものです。
滞在中に立ち寄った土産物店などではタイルを売っているのを見かけませんでしたが、これが現地の物産ならば売れば人気が出るのではないかと思うほど素敵です。
シェムリアップの街中は、どこもきれいに掃除されていて、あまりゴミを見かけませんでした。そしてみんな柔和で優しい感じがし、挨拶するときには合掌してくれます。ここに仏教の精神が根付いているんではないかと思えてなりません。昭和の日本のちょっと前のよき時代をも思い出す感じがしました。
さて、翌日からは、ヒンズー教と仏教が混在する各遺跡めぐりがはじまります。
しばらくそんなブログ禅にお付き合い下さい。