祇園祭 宵山

鯉山

台風到来、梅雨の雨も降り止まず、どうなるかと皆が心配した今年の祇園祭。
7月16日の祝日月曜日が宵山。この日も午前は晴れていたのに午後から雨、そして夕方には雨がやむという奇跡的?!な空模様。

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一番人気(と思えた)、鯉山。 
飛騨の名工、左甚五郎作と伝わる力強い鯉、登竜門の出世御利益にあやかりたい?!と長蛇の列です。
また、鯉山の人気には、左甚五郎の鯉のみならず、17世紀頃にヨーロッパより日本に入ってきたといわれるトロイア戦争物語が描かれたタペストリーが。
普段は京都国立博物館に寄託されており、山鉾巡業の際には川島織物により復元されたものが使われる為、宵山の期間中の町席でしか本物にはお目にかかれません。

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ちまきやお守りなどを売るこの地域のこども達の声にも力があり、「この子達が未来の祇園祭を支えていくんだなぁ・・・」と感慨深い。
蝋燭売りの童歌もなんとも愛らしく、ニュースなどで言われる「小学校の学級崩壊」とやらは本当に起きているのだろうか・・・。みんなこんなにいい顔をしている・・・。と不思議に思うくらい。
歴史がある町は、このように地域や文化が子供を育てる為、学級崩壊とは無縁なのだろうか。
とても頼もしい小学生達に心暖まり、昔から続いているものが今後も変わらず続く事を願った次第。

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祇園祭の人が集まる時にこそ、ネオンで「うちの店はここだ!」「うちの会社はここにあります!」とアピールしたいのはわかるが、この時こそ町の灯りは消してはいかがなものだろう。
それだけで、お祭の雰囲気がだいぶ変わる気がした。