仏教伝道協会「仏教伝道文化賞」授賞式

 

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7月30日の本ブログでもご報告しましたが、禅文化研究所の前所長の西村惠信先生が、公益財団法人仏教伝道協会の毎年表彰されている「仏教伝道文化賞」本賞を受賞され、去る平成30年10月4日に、東京の三田にある仏教伝道協会において授賞式がありました。

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沼田奨励賞には、みうらじゅん氏が選定され、介添人で主賓のいとうせいこう氏とともに来られていました。

あちこちのホテルの部屋においてある『仏教聖典』を刊行されている仏教伝道協会ですので、冒頭に、献灯献華がありつづいて『仏教聖典』より一節が奉読されました。「すべては縁によって生まれ縁によって滅びる」というものでした。

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正式に受賞者お二方の発表があり、壇上にて、仏教伝道協会の木村清孝会長からそれぞれに賞の授与があり、つづいて一言ずつご挨拶をという流れでした。

blog_MG_1806.jpg先生は冒頭の『仏教聖典』の一節を採り上げられ、今この壇上に立っている私は、本当に縁があってのものだということを述べられました。田舎の農家の10人兄弟の末っ子に生まれ、お寺に養子にこないかと云われたときにはまだ2歳。4つ上の兄が「ぼくはいやや」と云い、自分は金太郎飴に手を出したがために寺に貰われることになり僧籍に入った。そうでなければそもそもここにいるはずのない私であると。大学で指導を受けた久松真一先生、道場で接化を受け花園大学の職を進められた柴山全慶老師。産んでくれた顔も覚えていない母、育ててくれた養母、そして60年近く文句も言わないで連れ添ってくれた妻など、言い尽くせないほど多くの人の縁をいただいて今の私がある。まさか自分がこんな栄誉ある賞をいただくとは思っていなかったが、縁のおかげであると心から感謝するとのご挨拶でした。

blog_MG_1812.jpgつづいてみうらじゅん氏もご挨拶され、小学4年の時から仏像が好きになり、誕生日には密教の法具を買って貰っていたとのこと。そして今や、仏教アンバサダーのようになってしまったということを話され、「マイブーム」で流行語大賞をいただいて以来の賞なので、とてもうれしいと述べられました。

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先生への祝辞として大本山方広寺の安永祖堂管長猊下が祝辞を、みうらじゅん氏への祝辞はいとうせいこう氏が述べられました。

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その後の祝宴では、大本山円覚寺派の横田南嶺管長猊下が乾杯の音頭をとられ、約100人の参列者がお祝いをいたしたのでした。