研究所の花 2018/10

 

あんなに暑かった夏が過ぎ、台風や大雨で日本各地が大きな被害を受け、10月になっても30度を超えるところがあったりと、未だに落ち着かない気象状況ではありますが、でも花たちの様子は秋になっています。

最近、自坊の花壇の整備を怠っていて、花があまりないという状況ですが、畑や梅林の野花を摘んだりしながら、なんとか花を飾ることにしています。

 

blog_2018-09-20-10.15.jpg

水引草は白も赤もありますが、毎年、ビュンビュンと元気に生えてきます。

blog_2018-10-02-12.27.25.jpg

こちらは、季節外れに咲いているヤマブキとアイビー、エノコロ草を。ここまでは先週の花です。

そして秋と言えばコスモス。

blog_2018-10-09-08.57.jpg

 

無文老師にもお供え。

blog_2018-10-09-08.58.jpgじつはこのコスモス、近所に住む老夫婦の檀家さんが、家の前に毎年いっぱい咲かされているのです。
主に奥さんが花好きで、家の前だけでなく、少し離れたところにある畑にもコスモスをいっぱい育てられていました。

が、この8月上旬に、残念ながら他界されてしまいました。5月頃から入院されてしまわれたのですが、その直後から、家の前も、そして少し離れたところの畑も草がボウボウに生えてしまい、今までの見る影もありません。ご主人の憔悴ぶりが見えるようでした。
忌明けをすぎ、少し落ち着かれてきたのか、家の前の整理をされるようになったのですが、家の前のコスモスはできたら残しておいて、少しわけて欲しいと頼みました。そしていただいてきたのがこのコスモスなのです。昨日みたら、畑の方はすっかり草刈りされていました。

そして、私がコスモスをいただいた日の昼ごろ、そのご主人が白いコスモスを少し持って、境内にあるお墓に供えに来ていたと家人からの目撃談。いつもお墓を掃除したり花を供えていたのは亡くなった奥さんだったので、あのご主人がお墓参りをして、それもコスモスを供えていたと聞いて、心が熱くなりました。

コスモスは、想い出の花だったんですね。