10月25日発刊の『禅文化』250号では、本年100年遠諱が厳修される明治の傑僧・釈宗演老師を特集しております。宗演老師といえば、セイロン留学やシカゴ万国宗教会議への登壇をはじめ世界を巡錫し、欧米に初めて「ZEN」を紹介した功績で広く知られますが、一方、円覚寺派管長、臨済宗大学(現花園大学)学長として、日本臨済禅の後進育成にも心血を注がれました。
本特集では61年のご生涯を辿りつつ、論攷、詩偈や墨蹟書画、書翰など数多く遺る著作にも触れ、その遺徳とお人柄を偲びます。
平成最後の秋に老師の遠諱を迎えることになりました。明治維新を経た、あの激動期に比べれば表面上はるかに穏やかなのかもしれません。しかし、国際情勢を踏まえ価値感は問い直され、伝統と革新についてもさまざま議論がなされている現在の日本です。奇しくも時代の転換期であるいま、ぜひ皆さまにお手に取っていただきたい一冊であるとも考えています。なにとぞ宜しくお願い申し上げます。
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