臨黄合議所新年理事会

 

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本ブログをいつもご覧頂いている方はご存知のことかと思いますが、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(通称、臨黄合議所)という機関があります。文字通り、臨済宗と黄檗宗のあわせて15派と禅文化研究所を含む合議機関です。臨黄ネットという臨済宗黄檗宗のオフィシャルサイトも運営しています。近年はここでも書いていた臨済禅師・白隠禅師の大遠諱事業も行なってきました。

昨日、この臨黄合議所の新年理事会が、京都市上京区のブライトンホテルにて開催されました。理事会には各本山の総長方がご参集いただき、事務局である弊所からも出向いて会議を行ないます。新年早々に行なわれる今回は、来年度の事業計画と予算案について協議されるのです。また新年の賀詞交換も兼ねています。

今回のその他の議案に上がったのは、臨済宗黄檗宗合同の専門道場補佐員会議の設置要望についてでした。

多くの専門道場を有する妙心寺派では、以前から宗制で定められた専門道場規定において、専門道場には補佐員2名を置くことを定めていて、近年は年に一回の会議をして、それぞれの専門道場からの情報交換を行ない、運営の円滑化に寄与するようにされてきました。また妙心寺以外の派でも一部の本山では各派合同での補佐員会議を招集されていたこともありました。

昨今、専門道場の抱える課題が、過去にはなかったような事例が多くなってきたことなどから、更なる連携が必要ということで、妙心寺派からの要望として、臨黄合議所が主体となった補佐員会議を設置したいというものです。

専門道場は聖域というか、臨済宗黄檗宗で大変重んじる修行の場ということがあり、今まで、その運営について外部から踏み込んで提言するようなことはしてきませんでしたが、これからは状況に応じてそういったことも検討していく必要があるのではないかというような意見もでました。また後継者不足という宗門の抱える問題にも直接的に関係しているといったこともあり、今後、この件についてさらなる協議が必要になるとの総意を得たところです。

予定時間をだいぶオーバーした熱い会議となったのでした。