黒板の入れ替え

 

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自坊のことで恐縮です。一般の方は、いまや学校や大学にでも通っていない限り、あまり黒板というものにお目にかからないかとおもいますが、お寺では意外に必需品です。

どういう時に使うかというと、おもに布教師がお説教に見えたときに使われるものなのですが、自坊にも30年以上前に、当時の檀家総代さんから御寄贈いただいた黒板がありました。卑山の開創300年大法要の頃から、毎年毎年、定期巡教などで布教師の方々が、仏教の言葉や禅の言葉を書き込んでこられた黒板です。

それが上の写真なのですが、経年劣化で少し盤面が傷んできました。また、黒板というのはそういうものなのですが、使うとチョークの粉が手に着いたり、布教師さんの大切な法衣も汚しかねません。そしてまた、ともかく重いのです。そろそろ替え時かなぁと思っておりました。

そうしたところ、檀家さんで、長年お勤めになってきた保育士をこの春に退職されるという方がおられ、その記念になにか寄贈したいというご希望をいただきまして、ではこの黒板に代わるホワイトボードをということでお願いしましたところ、ご快諾。ありがたいことです。

そこで、じつは私の高校時代の友人で黒板屋さん(大阪)がおりまして、連絡したところ、だいぶ勉強して(関西では値引きことのです)して提供してくれることになりまして、先日、大阪から納品に来てくれました。

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手慣れた様子で組み立ててくれました。以前の黒板より、だいぶ軽いのも魅力です。彼が言うには、今でも数学の先生なんかには黒板がいいと言われる方が多いようです。そんな話を聞くと、高校時代の数学の先生の顔や、問題が解けず苦痛だった微分積分の時間を想い出してしまいます。

これでも、今時、ホワイトボード? と言われる方もおられるかも知れませんね。そのうちきっと、デジタルに取って代わられる日も来るかも知れませんが、当面はこのボードに活躍して貰うことになるでしょう。

20190124_065358.jpgというわけで、この春の定期巡教でこられる布教師さんが使い始めということになりそうです。