季刊『禅文化』251号 発刊しました

 

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本年最初の季刊「禅文化」を発行いたしました。

お坊様がたにとっては年始の大般若祈祷会が記憶に新しいところかと思いますが、今季の「禅文化」では、禅宗と祈祷の関係について特集させていただきました。

己事究明を主旨とするのが禅宗。有為の功徳を願うことを良しとしないはずの宗派が、なぜ化他行である祈祷を行なっているのでしょうか。禅宗における祈祷の歴史を振り返り、経典を読み解きながらその理由と意義を考える一冊となっております。

毎年半僧坊大祭が厳修される平林寺の松竹寛山老師、禅宗の経典や行事を研究されてきた野口善敬先生(花園大学国際禅学研究所所長)をはじめ、5名の方にご執筆いただき、とてもわかりやすく、かつ読みやすい特集に仕上がりました。

表紙は、大般若祈祷会で掲げられる「十六善神図」(南禅寺蔵・重文)。禅宗美術に造詣深い福島恒徳先生(花園大学教授)による「十六善神図」の詳説は、檀家さま・在家信者の皆さまへのお話にもお役立ていただけるのではないでしょうか。ぜひお手に取っていただけらたらと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

詳しくはこちらをご高覧ください。ネットからご注文もいただけます。

※写真は大般若祈祷会で導師が看読する「大般若波羅蜜多経」578巻「理趣分」。