安永祖堂老師の方広寺晋山式

 

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去る平成31年3月2日(土)、浜松市の大本山方広寺にて、第十一代管長となられた薔薇軒安永祖堂老師の晋山式があり、禅文化研究所からとして参列して参りました。幸いにしてお天気にも言うことなし、かえって暑いくらいの好天でした。

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この大きな本堂に、各派管長はじめ、僧堂師家、所縁の尊宿や派内寺院住職、また檀信徒の方などあわせて、総勢500名は越えるであろう方々に見守られる中、晋山の儀を務められました。

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管長猊下は、高く張りのある声で晋山法語などを唱えられ、老師は天龍寺の亡き平田精耕老師の法嗣であるので嗣法の香は平田老師に向けて焚かれました。そういったことから、白槌師には現天龍寺派管長の佐々木容堂老師が就かれていました。

無事円成ののち、市内のホテルに移動して祝宴が執り行われました。

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ご本人のご挨拶のあと、臨黄合議所理事長本山である建仁寺派管長の小堀泰巌老師の祝辞、続いて、乾杯の発声では、安永老師が花園大学で教鞭を執られることになった縁を語られた禅文化研究所前所長の西村惠信師でした。

この方広寺には禅文化研究所のデジタルアーカイブズ事業で調査に入らしていただいたので、近年、何度も足を運ばせて貰ったこともあり内局の重役方始め、顔見知りの方も多く、また各地から集まられた尊宿の方々も旧知の方も多く、親交を深めさせていただきました。

そして、そのデジタルアーカイブスの成果発表として、今年の秋には花園大学歴史博物館で「方広寺展」を開催しようと計画していることを、方広寺派宗務総長様にもご内諾をいただきました。また追ってご案内させていただきます。

それから、今回の晋山式を記念して発刊されたのが『坦翁禅話』(禅文化研究所刊)です。これまで季刊『禅文化』・大徳寺発行『紫野』・『京都新聞』などに連載された禅エッセイを集成。挿絵は老師のご友人である松尾正澄師によるものです。
ご購入をお待ちしております。

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