五里霧中にならないように

 

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まず、九州地方では去年に続いて同時期に集中豪雨の被害に遭われているとのこと、どうかご無事でありますように。

先日、徳島に出かけてきました。九州各地に避難勧告が出ようかという時でしたので、四国も大丈夫だろうかと思っていたのですが、あまり大した雨には見舞われずに済みました。ただ、こんな写真のように、雲霧のせいで鳴門大橋が五里霧中といった様子でした。

五里霧中という言葉を、小学館『日本国語大辞典』であたってみると、

『後漢書』の「張楷伝」による語⇒五里霧。深い霧の中で方角がわからなくなってしまうこと。転じて、物事の事情が全く分らず、すっかり迷ってどうしてよいかわからなくなってしまうこと。手探りで進むことのたとえ。

とあります。

じつは、今月中旬に、禅文化研究所で書籍の組み版や、臨黄ネットの更新や事務的なこと、図書資料のデータ整理などをやってもらっていた女性スタッフのMさんが退職します。そこで求人をかけたところ、その代わりに新しく一人の女性スタッフTさんが入ってきてくれました。平成生まれの新人です。
約1ヶ月半ほどをかけて業務の引き継ぎをしてもらっているところですが、なにしろ多岐に亘る業務で、引き継ぐ方も引き継がれる方も大変かと思います。私達にはあたりまえのような各地の本山や末寺との関係や仕組みなど、目にもしていないことを実務でやらなければならないわけですから……。
そもそもは私に責任がある仕事でもあるので、様子を見ながらサポートもしているのですが、それこそ「五里霧中」にならないようにと願ってやみません。

 

b_20190703_MG_6971.jpg鳴門海峡の渦潮

小さな職場で、みんな長く働いてくれるので、そうそう新人が入ってくる禅文化研究所ではありません。
ともかく、こんな渦潮になってしまわないようにがんばってほしいなと思っています。ご縁のある皆さんも、どうぞ温かい目で見守っていただきますよう、よろしくお願いいたします。