サンガセミナー 2019 「禅の建築」講座

 

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鳴り物入りで消費税が10%に増税された10月1日、サンガセミナー2019の第三回目となる「禅の建築講座 -八坂の塔と建仁寺-」を開催しました。17名の受講者の皆さんは、例によって遠方からの方も多くおいででした。

まずは午前中、建仁寺の富春閣の一室をお借りして、座学を1時間半。今回は和様と禅宗様という二つの建築様式の特徴を、講師の佐々木日嘉里先生より丁寧にご教示いただきました。

和様の特徴は、立柱を長押でつないでいるが、鎌倉時代初期にできた大仏様やその後の禅宗様という建築様式では、立柱の中を通す貫(ぬき)が使われるようになったようです。

ほかにも今回見学する建仁寺の建物は禅宗様ですが、その後に見学する法観寺五重塔(八坂の塔)は和様建築で、なおかつ「塔」という特殊な建築の特徴が多く見られるということで、とても楽しみになってきます。

 

座学のあとには上幸さんより精進料理の松花堂を仕出していただいて、富春閣で受講者に召し上がっていただいたあと、建仁寺の見学です。教学部長の坂井田さんにご案内をいただき、方丈や法堂の襖絵画などもご説明いただき、その後、栄西禪師の祀られている開山堂、浴室も見学させていただきました。その間、建築上の重要な部分については佐々木先生からご説明も受けました。

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下は法堂の組物(斗栱:ときょう)には禅宗様の特徴が見えます。

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建仁寺の見学の後に、ゆっくりと歩いて法観寺五重塔へ。平日は拝観をされていないところを、無理を言って見学させていただきました。

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受講者は佐々木先生が自らお持ちいただいたヘッドライトを頭に付けて、このあと内部三層まで急な階段をあがって内部構造の説明を受けながら見学しました。

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下記の写真は、外に見えている部分です。内部がどうなっているかは……。ここでは載せないでおきましょう。ともかく立派な心柱(しんちゅう)が印象的でした。

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五重塔の内部、明かり取りの窓からのぞくと、こんな景色が見えました。なかなか見られない光景です。

10月とは思えない暑い日でしたが、皆さん、とても学ぶことが多かったと好評をいただきました。

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さて、次回のサンガセミナーは、10月24日(木)です。午前中は「精進料理講座」、午後は「日々の花講座 -晩秋の花を生ける-」です。あいにく精進料理講座は定員に達しておりますが、日々の花講座はあと数名ならお申し込み可能ですので、お早めにどうぞ。