東京国立博物館の総合文化展

 

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先週、東京出張がありました。本件がはやく終わったので、上野にある東京国立博物館の総合文化展に行って参りました。

特別公開「高御座と御帳台」の方は平日にもかかわらず60~90分待ちの様子でしたが、総合文化展の方は待ち時間などなく、人もすくなくゆっくりと自分の興味のある展観を観ることができます。
それに、特に撮影禁止となっているもの以外は、写真を撮ることも可能なのが魅力。興味のあるものを撮って帰って、改めて楽しむこともできます。

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たとえば、あいにく往路に新富士あたりから臨んだ富士山は、あつい雲に覆われていてみえなかったのですが、総合文化展ではいくつかの富士山を拝むことができました。そのうちの一つがこちら。狩野探幽筆の「富士・美保・清見寺図」です。

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それから、重要美術品に指定されている雪村周継筆の「鷹山水図屏風」(室町時代/六曲一双)が展示されていて、豪快な筆致で、射るような鷹の目や、逃げる雁のユニークな顔つき、隠し絵のように描かれている兎など、目の魔に置かれていたソファに腰掛けてじっくり楽しむこともできました。雪村といえば、戦国時代を生きた奇想の画家といわれる水墨画僧です。

ちょうどこの屏風について、東京芸術大学大学院のインターンによるギャラリートークもありましたので聞いてきました。描かれているものについてや、左右から中央に向けて水の流れや木々の配置が施されていることなど、美術的な説明を15分ほどかけてしてくれました。
禅僧でもある雪村が描いているのだから、本来はここにはもっと禅的なとらえ方もあるはずなのですが、もちろんそういった話は一切なく、さすがに美大のインターンにそこまで求めるのは酷というものですね。