本堂の屋根の上に

 

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昨日夕方のこと。境内の梅林もだいぶ花をほころばせているので、カメラを持って出てみました。

ご覧の通り、いい香りをさせてきれいに咲いていたのです。7部咲きといったところでしょうか。まだ蕾の多い木もありました。ただ、今年はあきらかに花が少ないですね。ここにも異常気象の影響がでているのかもしれません。

この花を撮るために境内に出たとき、ふと本堂の屋根を見上げると、ちょうど真ん中になにやらいるではありませんか。

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アップしてみてみましょう。

_MG_3611up.jpgあっちを向いているのですが、どうやら、鷺のようです。近くの川にコロニーがあるので、近くの田んぼなどでもよく見かけます。こっちの気配には気づいていないようですので、カメラを構えて、敷石をトンと踏みつけてみたところ、気づいて飛び上がりました。

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後ろ姿だと小さく見えたのですが、羽を広げるとやはり大きいですね。どうやらアオサギのようです。
屋根の上で休憩していたのか、あるいは夕陽でひなたぼっこをしていたのかもしれませんが、驚かせてごめんなさい。

お詫びに、鷺についての禅語を列記しておきましょう。たくさん有りますね。

「明月藏鷺」「鷺鷀立雪非同色」「烏不染黒、鷺不晒白」「銀盌盛雪、明月藏鷺」「山果青猿摘、池魚白鷺銜」「白鷺沙汀立、蘆花相對開」「白鷺下田千點雪、黄鶯上樹一枝花」などなど。

烏が黒に対して、鷺は白の代名詞のようです。

「鷺股割肉」[鷺股に肉を割(さ)く]なんて禅語もあります。この写真をみれば一目瞭然。鷺の股に肉なんてついてませんもの。しかし、無いけれども、そこをさらに奪い取れという、ギリギリの厳しさを表わした言葉ですね。