季刊「禅文化」257号発刊のご案内

k257_w261.jpg

本年は、日本美術史上もっとも有名な画師であろう雪舟(1420~?)の生誕600年。季刊『禅文化』でも、特集を組ませていただきました。興味深い関連書籍がたくさん発売されていますので、本誌も禅の専門誌としての個性を生かすべく、ひと工夫。本特集では雪舟の「禅僧」としての顔に注目しています。

雪舟がどのような意識を持ったお坊さんだったのかですが、今風の言葉でいえば「セルフプロデュース」に長けた人だったようです。そんな雪舟の人間像について、今回は3人の先生がたが、足跡・作品・交友関係などを元に詳しく述べてくださいました。

京都で活躍していた雪舟は、何故あえて山口に下ったのか。どうして、3隻の遣明船のうち3号船に乗っていた雪舟が優先的に中国に入国できたのか。雪舟が好んで着用したと思われる装束にも、思惑があったようです。

また、一般的に山水画のイメージが強い雪舟作品に、実は仏画も多いことなど、意外なエピソードも豊富で読み応えのある内容となっています。記念の年、日本美術史のスーパースターに改めて注目してみませんか。

 

くわしくはこちら