2022年度サンガセミナー「大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」修了

DSC_5484_blog.jpg12月3日に行われたサンガセミナー「隠元禅師350年大遠諱年 大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」の様子です。

僧侶の案内のもと、萬福寺の境内、そして普段は非公開の開山堂や法堂、東方丈などを参拝しました。お経の実演もしていただきましたよ。

DSC_5494_blog.jpg中国式の異国情緒あふれる境内に、ランタン祭りのカラフルなオブジェもたくさんありました。
寒い一日でしたが、皆さま興味深くお話を聞いておられたり、熱心に写真を撮っておられました。

DSC_5510_blog.jpgそのあとは黄檗宗萬福寺の塔頭・宝蔵院の鉄眼版一切経版木収蔵庫へ。

初代住職の鉄眼(てつげん)が1681年に完成させたお経の版木「鉄眼版一切経版木」(重文)や黄檗宗の典籍の版木などが保管されています。

DSC_5518_blog.jpgこの版木は、明朝体と原稿用紙のルーツであり、版木材には、堅くて摩滅しにくい吉野地方のヤマザクラが用いられています。

自らの大願を叶えるとともに、大慈大悲の心で、幾多の難民を救済することに生涯を費やされた鉄眼道光禅師の息吹を今なお、感じることが出来る貴重な場所です。

約6万枚もの版木に、皆さん驚かれたり感動されたりしていました。

DSC_5447_blog.jpg一方、宝蔵院で我々スタッフが昼食にいただいたのは、「寺そば」(ヴィーガンラーメン)。

動物性食材を一切使用していないラーメンとのことで、四季によってスープの味が違うそうです。冬限定の味噌豆乳味をいただきました。
カルボナーラ風で、まろやかでやさしい大人の味でした。トッピングはとうもろこし、糸とうがらし、白キクラゲ、胡麻など。見た目もカラフルでかわいらしさもありました。
開発には苦労されたそうですが、その珍しさもあって次々とお客さんが来られていましたよ。
宝蔵院では、版木の収納棚を新調するなど文化財保護のための資金を集める「鉄眼プロジェクト」に、寺そばの御代金の一部が募金として志納されます。
法蔵院にお立ち寄りの際はぜひ寺そばを味わってみてはいかがでしょうか。

一日三十食限定(11時~14時)/600円
※不定休あり(詳しい情報は法蔵院ホームページまで)

今回参加できなかったという皆さまも、来年度以降も、色々な講座を企画していく予定ですので、ぜひまたの機会にお待ちしております!