仏教発祥の地へ -インド-

エローラにて_仏教僧?

今回より何度かに亘って、仏教発祥の地、インドのアジャンタ・エローラの仏跡などを中心に、私的に訪れた先をご紹介したい。
皆さんはインドと聞くと、どの宗教を一番に思うのだろうか。
仏教発祥の地でありつつ、現在のインド国民の信仰する宗教はというと…
ヒンドゥー教徒 80.5%
イスラム教徒  13.4%
キリスト教徒   2.3%
シク教徒     1.9%
仏教徒      0.8%
ジャイナ教徒  0.4%  (01年国勢調査・外務省HPより)
というわけで、悲しきかな、ヒンドゥー教徒が多数を占めており、カースト制度も一応無くなった事にはなっているはずであるが、人々の意識の中、職業などにはその影響が当たり前のごとく残るインドでは、仏教発祥の地の名残りというものは、仏跡に行き、遙か昔に思いをはせてみない限り、おおよそ感じられない。
インドに降りたってからずっと、ここは仏教発祥の地!と呪文を唱えるかのようにその事を想像しようとしていたのだが、どうしても「本当にインド(あるいはネパール国境)の人々が、お釈迦様について修行をしていたのだろうか・・・」という思いが去来する。
そして漸く、今回の私の旅においても、運良く仏教僧(おそらく)をエローラにてただお一人みかけたのだ。
それだけのことで、迷いはふっきれ、「あぁ、お釈迦様をはじめ、阿難や摩訶迦葉尊者は実際にいらっしゃったんだ」と思えてしまうのだから単純なのか・・・。いや、剃髪をされ、歩く姿が清らかだったからこそなのだと思う。
と一人興奮しているが・・・それはさておき、これから数回に亘り、奥深いインドをほんの少しでも皆様にご紹介できたらと思う。