16世紀にムガル帝国の3代皇帝アクバルにより築かれた城塞(上の写真はアクバル門)。
その後、4代、5代皇帝の居城ともなった。タージマハルのご紹介でも書いたが、5代皇帝シャー・ジャハーンが幽閉されていた塔も城壁の中にある。
1983年、ユネスコにより世界遺産登録された。
インド人の家族づれも多い。「この子を抱いて一緒に写真を撮ってくれ」、「私たちと一緒に・・・」となぜか一緒に写真を撮りたがるインド人達・・・(観察していると、欧米人には声をかけていないのになぜ?)。抱っこした途端に号泣のこの子も、お母さんのもとに戻ると御機嫌でカメラに興味津々。
それにしても幼いながらになんとはっきりくっきりしたお顔立ちでしょうか・・・。インドの小さな子達は皆目がキラキラと好奇心に輝いていた。
ディワニ・アーム(一般謁見の間)。こうやって離れて見ると、中央にある玉座は柱で隠れて見えないようになっている。
シャハンギール宮殿内部。石造り。何年か前にネパールで見たヒンドゥー寺院の様式を思い出す。
イスラムの影響も受けているらしい。
はるかかなたに白亜のタージ・マハルが見える。シャー・ジャハーンは幽閉されている間、タージマハルを見つつ泣き暮らしたそうな。
こちらにも、世界各地から集めたと思われる石の細工が施されている。
一緒に行った友人は我々の母校(スパニッシュミッションスタイル)に見えて仕方ないという。猿は余計だが・・・。
イスラムとヒンドゥーの融合を成し遂げたムガル帝国の王によって建てられた建造物だが、そこに世界の様々な様式を感じさせられるという事は、確かにあるのかもしれない。世界は繋がっていて、色々な影響を与えあう事が、建築を見てもわかる。
内部もこのとおり。当時はもっと色々な装飾がなされ、絢爛豪華であったろう。盗掘などにあい、原形はとどめていない。だが、時を経てにじみ出る日本人好みの美しさを感じさせる。
それにしてもすごいスケール。
入り口では、物売り、ガイド、観光客がひしめきあっていた。