第59回 正倉院展 -奈良国立博物館-

正倉院展
奈良の鹿_神の使い

奈良が一年のうちに一番賑わうのではないでしょうか。今年も、「正倉院展」が始まっています(11/12まで)。
約1200年も前に異国の地からやってきた、あるいは日本にて作られた美しきもの達。それが今もなお素晴らしい保存状態で受け継がれ、目に触れられる事に感謝の気持ちもひとしおです。
聖武天皇が派遣した遣唐使たちは目利きでもあり、予算の中から日本に持ち帰る美しきもの達を選び、当時非常に困難を極めたであろう航海の末に、日本に新しい文化をもたらしたのです。
異国からやってきた物、そしてその文化を吸収し、日本で日本らしさが加わり作られた物なども目にする事ができました。
異国の文化に尊敬の念を抱くと共に、自分が生まれた国、日本の情緒豊かな面にも触れる事ができ、自国の文化の豊かさに、新たに誇りを持つ機会を与えられた感じがして、是非今後もこの有意義な「正倉院展」が末長く続けられるよう祈るばかりです。
今回私は、展覧される宝物について少しだけでも簡単に勉強してから訪れたいと思い、公式ガイドブックにも認定されている、小学館の「和樂」を読んでから参りました。美しい写真と共にわかりやすく楽しい説明があり、少し知識を入れていくだけで、鑑賞のおもしろみは何倍にも増しますので是非皆様にもオススメしたいです。
さて、余談ですが、この日は張り切って8時半には奈良国立博物館に着いたのですが、既に長蛇の列。いったい、一番前の人は何時から並んでいらっしゃるのでしょうか?!
チケットをお持ちでない方は、チケット販売所の長蛇の列に並んだ後に、入館するためにまたまた長蛇の列へ。是非先にチケットをお求めになってからおでかけ下さいね。