相国寺承天閣美術館にて、-相国寺の禅林文化-と題して、室町から近世にいたるまでの名品が展示中ですので訪れてみました。
さすがは足利家とのゆかり深い相国寺。金閣寺・銀閣寺も相国寺派に属しますので、その所蔵品の筋の良い事、そして格調の高さ、どれをとっても見応えのある物ばかりです。
他ではそうは見られない足利義政ゆかりの物も多数展示中です。
彼がいなければ日本の文化はここまで成熟するのにもっと時間を待つ、あるいは天下人にこのような鋭い感覚の持ち主が出現するのを待たなければならなかったであろうと思える点で、色々な事を言われているこの足利幕府8代将軍を、私はやはり尊敬せざるを得ないのです。身分関係なく、才能ある者は自分の同朋衆に加えた点も、心ひかれます。
さて、この素晴らしい展示と併行して、茶道具名品展も開催されており、美しい堆朱(ついしゅ)の台に乗せられた天目茶碗や、仁清のいかにも京都らしい茶碗、重厚感溢れる多くの水指、食籠なども展示されていました。
12/8までは、秋の特別公開で、相国寺の方丈や法堂、浴室もご覧になれますので、京都へのおでかけの際に、コースに加えられてみてはいかがでしょうか。
こちらの浴室は、有名な妙心寺の明智風炉とはまた違って、おもしろいですよ!
この日は雨が振ったりやんだり、変なお天気でしたが、夕方にはこのような虹が。
相国寺と同志社の寮です。