平安中期に、比叡山天台18世座主元三大師によって船岡山に創建され、1573年に現在の地(上京区寺町通広小路上ル/梨木神社のすぐ近くです)へと移されました。
御存知の方もおありかと思いますが、船岡山近くには、「廬山寺通」という通り名のみが残っています。
京都非公開文化財特別拝観(11/11まで)で、今回初めて大師堂が公開され、「鬼大師」や、明智光秀の念持仏が公開されるとの事で足を運んでみました。
このお寺、紫式部の邸宅跡としても知られており、『源氏物語』の執筆もこの地で行なわれたと言われています。また、『源氏物語』の花散里の屋敷はこのあたりであったとも言われているそうです。
本堂前の「源氏庭」は白砂と苔の庭で、普段我々が目にする禅宗の寺の庭とは全く雰囲気も異なり、平安時代を思わせるゆったりと雅やかな感じが興味深いものでした。