星野監督率いる日本野球チームが、北京オリンピックの出場を決めた。
その激戦のころ、研究所の刊行物を中国語化して中国でも売ってもらおうと、短期間ではあるが、久しぶりに中国北京を訪れた。
来年の夏にはオリンピックが行なわれることで、いろいろと注目されている北京である。
かれこれ25年ほど前に短期留学で1カ月北京に渡ったことがあり、また10~15年以上前には、研究所の業務で基本典籍叢刊の索引シリーズを中国で印刷製本したり、もとは中国国家事業として始まった『漢語大詞典』という辞書の多功能索引を制作したりするため、たびたび中国には出張していた私だが、いくたびに北京の変わり具合には驚く。
北京空港の滑走路は1本増え、大きなターミナルビルも拡張されている最中。市街からの地下鉄もようやく空港にまで届くということだ。
あちこちのホテルはどこも改装中で、新しいホテルも建設されている。また道路にはタクシーがあふれ、北京だけでも8万台走っているという。銀輪で溢れていた道は、自転車の数は減り、自家用車が多くなった。
しかしである。中国は不思議な国だ。
相変わらずのクラクションの応酬と、運転マナーの悪さには驚く次第。またかなり排気ガスくさい。
バスは架線がある場所ではトロリーバスになるというような環境に優しい仕様になっているし、ご覧の通り、街には清掃人がせっせと常に掃除しているのにである。一般的な自動車などの規制はそれほど厳しくないのだろうか。
どうも我々島国日本人とは感覚が大いに異なるようだ。
マクドナルドにも立ち寄ってみた。ちなみに店は大はやり。日本のような笑顔はなかったが、少し辛子のきついものの、充分に慣れた味ではあった。