久々にインド旅行記です。
17時間の列車の旅にて到着したオーランガバードの街を散策。
タージマハールをモデルにして建てられたというビービー・カ・マクバラーへ。
タージマハール建設ほどの国費を使うわけにはいかず、大理石が使われたのは墓標周辺とドームのみ。アウラングセーブ帝の妃の廟墓で、1678年に息子のアザム・シャーが建てたとの事。
デカン高原に唯一残るムガル王朝の建造物とのことで、見逃すわけにはいかないはずが、海外からの観光客はほぼ見られず、地元の人、あるいはインド人旅行者ばかりでした。ツアーで来ると、おそらくオーランガバードでの滞在は、アジャンタ・エローラ遺跡の観光の為のみで、このような遺跡には足を運ばないのかもしれません。
タージマハールと比べられ、貧相であるなどと言われるようですが、私はこちらはこちらで大変気に入りました。総大理石のタージマハールが素晴らしく美しいのは当たり前ですが、こちらはこちらで寂びていてまた良かったのです。日本人的な感覚で見れば、「総大理石ではないし、タージマハールより小さくてつまらない」とはならないはず…だと私は思います。
廟からは雄大な景色が広がっています(デカン高原)。雨期のため、緑も美しく素晴らしい眺めです。タージマハールはアグラの町中にあるので、こうはいきません。アジャンタ・エローラの石窟観光の為オーランガバードに滞在する方は、お時間があれば是非こちらにも行かれる事をオススメします。
1つ1つを見ていくと、美しくて楽しくなってきます。
扉の細工も精緻で、時を経た趣に惹かれます。
内部もこのとおり。外からの光が美しいです。
人なつっこい大家族。長老のおじいちゃんに連れられ旅行のようです。ここでも一緒に写真を撮ってくれとわいわい、がやがや。
世界一小さな睡蓮の花でしょうか? とてもかわいらしい花を咲かせています。
時間を気にする事なく、ゆっくりと散歩気分で歩くビービー・カ・マクバラー。廟の前は広い公園のようになっており、お弁当を広げる家族も。「こっちへ来て一緒に食べよう」と手招きしてくれたり…。
今回の旅行でもかなりお気に入りの場所となりました。