北京での業務を終え空路2時間弱、杭州へ。
杭州には李建華さんの友人で、今回の邦訳のお手伝いをしてくださる王さんがおられる。
空港まで愛車でお出迎えいただき、さっそく市内のホテルに移動して打ち合わせを行なった。
さて、実は杭州には初めて来た私としては、ちょっとした観光時間も楽しみにしていた。
私は滋賀県に住んでいるので、湖があり緑も多い杭州は、北京や上海と違い、とても落ち着いた気持ちになった。
街の西にある西湖は、美しい景観を楽しむことができる名勝区であり、数々の文化財もある。
また市内中心を銭塘江という大河が流れている。この河は海からの波でよく氾濫するそうで、その潮を鎮めるために「六和塔」という木像の塔が北宋時代に建てられた。高さは約60m。ここに上ると、銭塘江の美しい風景を眺めることができる。
しかし、李さんの話では、杭州も昔と比べかなり近代的都市になったということである。銭塘江の向こう側にみえる高層ビル群も以前は全くなかったらしい。
昔の杭州の方がもっとよかったと、呟く李さんであった……。