先日、岡山県の蒜山高原にある蒜山ハーブガーデン・ハービルを訪れた。庭園には様々な種類のハーブが咲いており、その先には紫色に染まったラベンダー畑が広がっていた。さらに丘へと進むと蒜山三座が一望できるとても気持ちの良いところだった。
庭園へと進むと案内係の方が「このハーブの葉の裏を指でこすって香りをかいでください。ブラックブラック(ガム)の香りがしますから」と来園者に説明していた。私もその説明を聞きながら、実際にハーブの葉の裏を指でこすって香りをかいでみた。すると、たしかにブラックブラックガムの香りを感じた。
しかし、よく考えてみるとおかしな話だ。
ハーブの香りをまねて作ったのがブラックブラックガムのはずなのに、私はハーブの香りからブラックブラックガムを想像したのだ。これでは、爽やかな香りをはなつハーブに申し訳ない。
私がお世話になっている理髪店では、髪質に合わせて、香りと質感の異なるシャンプーを数種類の中から選ぶことができる。先日は“メリッサの香り”のシャンプーを選んでみた。
パンフレットの説明書きには「レモンのような爽やかな甘い香りは気分を陽気に」と書いてある。なんとなく分かったような分からないような説明だが、なかなかおもしろい表現だ。
では、ハーブの香りをブラックブラックガム以外で表現はできないのだろうか。しばらく考えてみたのだが、うまく説明することができない・・・。やはりブラックブラックガムの香りというのが伝えやすいのか。
そんなことも考えながら、香りのある生活をもっと楽しんでみよう!
(N.F Wrote)