「沖縄病症候群?」

「沖縄病」という病気があるらしい。ちなみに今日(8月8日現在)、「沖縄病」をGoogleで検索した結果、「116,000」件にものぼり、この数値は「ニコチン依存症」を検索した「94,500」件よりも多い。
この「沖縄病」とは、インターネット百科事典の「ウィキペディア日本語版」によると、「この言葉を最初に使用したのは、茅誠司と言われる。1960年に沖縄教育研究中央集会の講演で、『沖縄のことを考え続ける沖縄病』という表現をしたことに端を発」し、「沖縄の魅力に取り付かれ、高い飛行機代をものともせず通う人や、果てには移住してしまう人を指」しており、その代表として宮本亜門等の芸能人があげられている。


気になるその症状は、「多くの場合、まずは観光客としての沖縄への来訪の後に発病する。……沖縄に対する熱い想い、それは寝ても覚めても沖縄を考えずにはいられない程の異常な程の恋心」とある。
ただ筆者は、「恋心」を抱いているものの、訪沖を果たしていないし、「異常な程」でもないと思われるので、さしずめ「沖縄病症候群」といったところか。
そこで、何に対しての「恋心」なのか、ちょっと考えてみた。すると、沖縄のある種の”モノ”に対して、惹かれているらしい。ただ、何に惹かれているのか、実は筆者自身でもその理由を正確に把握できていない。
私事で恐縮だが、ビールは「オリオン」でなければならないこともないし、「泡盛」も実はちょっと苦手であったりする。もちろん、「ごーやー」や「サーターアンダーギー」は好きなのだが、「みみがー」や「らふてー」などは、好んで名前を口に出して注文するわりには、口の中に入れるのは不得手である。
そこで、その惹かれている”モノ”をちょっと考えてみた。すると、どうやら言葉の「響」や歌われる「詞」らしいことが解った。そういえば、「てぃんさぐぬ花」「ユイユイ」はもちろん、新しいところでは古謝美佐子さんの「童神」もツボである。
ちなみに筆者は、元来、言葉に限らず、その”モノ”の持つ「響」というか、音として発せされた「音(ね)」に弱い。それに加え、これらの楽曲でうたわれる「詞」の世界も素晴らしく、実は今一番訪れてみたい場所でもある。しかし、これらの「詞」が持つ背景などをも含め、「音」として自らに「響」かせるには、恐らくまだ何年もかかるのだろう。
これらの曲を知らない方々は、とりあえず、ご一聴を。ご存じの方も、もう一度、これらの「詞」を聴き直してみませんか?
・・・・・・ただし、筆者のように、「沖縄病症候群」には、お気を付けください。
(K.T Wrote)