第42回京の冬の旅にて特別公開中の知恩院さんの三門をお参りさせていただきました。
この日の京都は雪が降り、三門の上から眺める京の都はまた違った風情。
四方を囲む山々は、冬特有のどんよりとした雲に身を隠していました。
京都の町全体を見渡せるほどの見晴らしは格別ですが、高い建物が目立つのが少し残念です。
それでもやはり、木造の門としては世界最大規模を誇る立派なこの御門、遠くからでも見えるそのお姿はそれは立派で、日本が世界に誇るべきものだと思えます。
内部の彩色豊かな絵の数々も、再建当時の趣を残しています。
非公開文化財ですし、近所からの苦情もあるのでしょう。そこここに写真撮影禁止!の札が。
気付かないはずもないのですが、必ずこういった機会に係の人のいない隙に撮影する人を1人2人みつけてしまいます。非常に興ざめです。
今回は携帯のシャッター音が…。混雑した人を案内する為に係の方がいなくなった隙でした。
そこまでして撮影して自分のものとしたいのでしょうか。目や心にやきつけてはおけないものでしょうか。
ルールを守れない方がいると、今後公開されなくなる可能性がなきにしもあらず。「そんな所まで知ったこっちゃない…自分は今日見たから後の事は知らない!」でしょうか。
寒い冬の京都に来て、せっかく三門上の宝冠釈迦如来、十六羅漢像を拝む心があるならば、「自分さえよければ」の気持ちは捨てて帰って欲しいものです。