高岡 瑞龍寺 2

シンメトリックで美しい瑞龍寺山門

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総門を入り山門を正面に立つと、左に禅堂、右に大庫裏がシンメトリックで美しい。
回廊をめぐると、この禅堂や大庫裏をめぐることができる。

回廊

件の禅堂であるが、入堂は禁じられているので前門から覗いただけであるが、私が知っている中では一番、単の高さが高くて踏み台があるほどで、また単箱の後ろは障子が無いためにかなり薄暗く感じた。
普段はこの状態であるから、あの吊り広告のように坐禅を組ませてもらうには予約が必要な様子だし、それにしても、ここは現在、修行道場でもなく雲水もいるようではない。ただの観光寺院にしておくには、甚だ勿体ない気がする。
さて、瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長の菩提寺であるが、その利長公の墓所は瑞龍寺の中にはなく、総門を出てまっすぐに八丁道を行くと突き当たりにあるが、法堂の裏手の左には分骨石廟があるらしいので行ってみた。
ここには利長公の他に、織田信長公父子の分骨された廟も並んでいた。信長公の娘が利長公の正夫人(玉泉院)であるからであろう。本能寺の変の後に、その分骨をむかえたものとされる。
これらの石廟は富山県の指定文化財になっている。

わらで養生された灯籠

またその近くには茶室があったが、そのとなりにこんな石灯籠が。
石灯籠にむした苔を養生するためにしてあるのだろうか。それともあるいは、松の木の菰巻きのように、苔の虫を誘き寄せているのかわからない。

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各堂宇をめぐり、回廊で囲まれた境内に戻ってみると、雪もあがって低い雲の上に青空がみえた。
なんだか空にうく寺のように見えなくもない。