鯉のぼりに想う


風に泳ぐ鯉のぼり

去年もブログで紹介したが、大津市堅田の真野川にそよぐ鯉のぼり。
他にも先日四国へ行くときにしまなみ海道の車窓から見えたし、最近はあちらこちらでこんな風な鯉のぼりの大集合がみられる。
でも、ふと考えると、こんなに沢山の鯉のぼりがどうして揃うのであろう?
ひょっとしたらとても淋しい原因があるような気がしてきた。
この鯉のぼりをみて育った子どもたちは、街に出てしまって老いた父母とは別居生活。残った鯉のぼりは自宅で上げられることがなくなったので、端午の節句近くになると、一同に会して風に泳ぐといったようなことではないのだろうか。
ところで、四国の今治あたりでは、鯉のぼりと一緒に、幟(のぼり)を立てている家がたくさんあった。とても古風な感じがしたし、他の地域では見ない気がしたのでネットで調べてみたところ、やはり高知県地方が主になっている慣習のようで、「幟(のぼり)」の他に「ふらふ」というものがあるようだ。
こんな平和な風景をみると、親なら誰もが子の成長を願う気持ちがあるはずなのに、世間ではいたたまれない事件があとをたたない。なんとしたことか。