生誕100年記念 秋野不矩展 -京都国立近代美術館-

秋野不矩展

京都近辺にお住まいの方は、5月11日(日)までに是非ぜひ、ご覧いただきたい展観のご紹介です。
インドを見つめる深いまなざしやその心、人柄が絵には正直に出るのですね。彼女の描くガンジス川やインドの村、遺跡などを見ていると、昨年初めて訪れて魅了されたインドへと心が飛んでいくようでした。
そして、その絵からは、現代の日本人が忘れかけている自然に対する畏敬の念や、信仰心などをインドを通して教えてもらうようで、暖かい思いと同時に、心ひきしまる思いも抱きました。
さて、この展観では絵画のみならず、90歳を超えてなおインドやアフリカを訪れた彼女の写真なども展示されており、アフリカの砂漠をガイドと共に軽やかに歩く写真にしばし目がくぎづけになりました。
キラキラとしていて少女のようで、とてもかわいらしく、自分はもう失ってしまったであろうものをずっと持ち続けていらっしゃるようなその姿がとても眩しかったのです。
本当に良いものを見させていただけた…と深く感動する展観でした。
時間には充分に余裕をもっておでかけになる事をオススメします。
今後は、下記を巡回するようです。 浜松市の秋野不矩美術館は、建物も非常に興味深く、是非私も一度訪れたいと願っています。
浜松市秋野不矩美術館 平成20年6月7日(土)~7月27日(日)
神奈川県立近代美術館葉山 平成20年8月9日(土)~10月5日(日)

京都国立近代美術館