廬山寺 -京都非公開文化財特別拝観-

源氏庭
前回、冬に訪れた廬山寺。今回は春の特別公開ということで訪れてみました。
ここはかの紫式部の邸宅跡で、現在京都では源氏物語千年紀で源氏物語ゆかりの地をめぐる人も多いせいか、ひっそりと御所の東にたたずむ寺院としては、たくさんの参拝客で溢れていました。
平安時代をイメージして作庭された源氏庭、また本堂には明智光秀念持仏、角大師像、平安時代の阿弥陀三尊、不動明王、様々な仏像が鎮座し、織田信長の焼き討ちをまぬがれたこの天台宗の寺院を訪れると、古の人々の信仰の厚さに、頭下がる思いがします。
色々な寺院を参拝していると、昔の人は、「人の力なんて微々たるもの、目に見えぬものへの畏敬の念、いつも見守り助けて下さる神仏や祖先への感謝の気持ち」を、貴賤問わず大切にしていたのだな…と自然に感じます。
古くから残る寺社仏閣は、形だけでなく、やはり心を伝えるものとして今もなお、有難いものなのだと再認識した休日でした。