円覚寺と文字通りならんでいる建長寺は、臨済宗建長寺派の本山で、鎌倉五山の第一とされる。北条時頼が蘭溪道隆禅師を招いて建立された名刹。
円覚寺と並ぶとはいえ、少し由比ヶ浜に近いせいか海の風も感じるため、どこか雰囲気が違う。
管長老師と建長寺僧堂の一室でお出会いし、DVDの件をご快諾いただいた後、山内を撮影にあるいた。
ここも平日だというのに、多くの観光客と修学旅行の子どもたちである。少し驚いたのは、子どもたちが、我々に「こんにちわ」と挨拶をしてくることである。
本来あたりまえのこの挨拶が、今どきは驚きに変わるというのは、今更ながら困ったことかもしれない。
などと思いつつ、今までには行ったことがなかった、建長寺の奥の方にある半僧坊大権現に登ってみることにした。
15分ほどかけて、一汗かきながら登りきると、小高い山から海が見える。また、天気のいい日には富士山も一望できるという。
いろいろな願い事を聞き入れてくださるという権現様に、鎌倉をお訪ねの際には一度お目通り願ってはどうだろう。