開甘露門の世界-お盆と彼岸の供養 【新刊紹介】

開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養
5月27日に発売された新刊のご案内です。
『開甘露門の世界-お盆と彼岸の供養』 野口善敬編著
3,360円 A5判上製・284頁
臨済宗の檀信徒の方はよく御存知でしょうが、お盆やお彼岸に-施餓鬼会-が行なわれます。
さて、その施餓鬼会で唱えられる経典、「開甘露門(かいかんろもん)」にはどのような意味があるのでしょうか。
今回、この本ではその意味を解明し、現在知り得ることを全て収めた意義ある内容となっております。表紙カバーに使われているのは、東京国立博物館蔵の「地獄草紙」(国宝)の部分です。
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皆さま方のお家のご先祖様は、子孫である皆さま方から常に手厚いご供養を受けておられる事かと存じますが、多くの精霊のなかには誰からも供養されず、餓鬼道に堕ちて苦しんでいる霊もたくさんあるでしょう。
また、その餓鬼道に堕ちて苦しんでいる霊も、我々や我々のご先祖様とは無関係とも言い切れないでしょう。
「開甘露門」は、そのような餓鬼道におちて苦しんでいる多くの精霊を供養し、済度するためにお唱えするものです。
最近ないがしろにされてきていると言っても過言ではない「供養」。
これは決して我々が怠ってはならない大切な古からの智慧なのだと思います。
目には決して見えないかもしれませんが、こういった事を大事にする「こころ」が、人を育てるのだと思う今日この頃です。

臨黄ネットより_施餓鬼会
上の写真は、臨済宗黄檗宗公式ページ 臨黄ネットよりお借りしました。施餓鬼会の写真です。
2005年8月の禅語より