日中禅僧交流

出発前

8月29日、第5回日中禅僧交換交流のため、臨済宗・曹洞宗から6名の雲水たちが中国へと旅立った。一行は10日間にわたり厦門にある南普陀寺で中国僧と共に修行生活を行う。


この交流は今から8年前、「修行を通しての日中間の仏教交流を」という中国仏教協会からの求めに応じ、日中臨黄友好交流協会が窓口となり、臨済・曹洞より7名の雲水を中国河北省にある柏林寺に派遣したことに始まる。
第2回は中国より5名の僧侶を受入れ、臨済の僧堂や曹洞宗永平寺で修行を体験し、以後、交互に派遣と受入れを行なってきた。
禅は中国より日本に伝来し長い歴史を有するが、修行方法や僧堂運営などにおいて両国の違いは多々ある。しかし、これまでの交流では、修行生活という共通の場に立つことで、お互いを尊重し、理解し合うという成果を生んで来た。
日中間の関係悪化が懸念される昨今であるが、日中仏教間ではこうした人的交流を通して友好な関係を維持している。
彼ら6名が現地での生活を通し、何を感じ、何を持ち帰ってくれるか楽しみである。
(K.N Wrote)