大分県北部に位置する国東半島は霊場といわれるほど多くの寺院があるのをご存じだろうか。
実は私は知らなかった。
というより、京都や奈良が実近にあるし、熊野や四国は存じていても、九州に霊場と言われるようなところがあろうとも思わなかったし、そんなに古い寺院があろうとも知らなかったというわけだ。
九州の方には誠に失礼な話で申し訳ない。
さて、そんな国東半島を友人の車で連れてもらった。
まずは、国東半島のほぼ中央にある天台宗別格本山の両子寺(ふたごじ)へ。
西暦718年(養老2年)、仁聞菩薩の開創による神仏合祀の古刹。
緑の豊かな参道をあがると護摩堂や庫裡があり、境内を巡っていくと奥の院本殿があり、両子大権現(男・女(双子)二天童子)が祀られているらしい。
境内は緑が色濃く、またいかにも古い宝塔を見ることができた。
なかでも、下の塔は、「両子寺崖上国東塔」と云われるもので、国東半島独特の特徴を持っているという。国東市の指定有形文化財となっているようだ。