宝彩有菜さんの新刊書

瞑想で始めるしあわせ浄化生活

宝彩有菜さんから新刊書が届いた。『瞑想で始めるしあわせ浄化生活』(毎日コミュニケーションズ刊)というイラスト満載の本である。いつものようにいい本だ。この書の「瞑想」とは「坐禅」そのもののことだが、「瞑想」の工夫が面白い。初心者向けの瞑想の手順は3つあって、
(1)集中(意識を集中する)
(2)気づき(出てきた思考、雑念に気づく)
(3)棚上げ(それを片づける。つまり浄化する)
このなかで「棚上げ」のやりかたには4つあるが、その1つが「ラベル貼り方式(まとめて別の名前をつけて、考えを止める方法)」というもの。つまりは出てきた妄想にラベルをつけて、棚上げするのである。ポコポコ湧いてくる考えや思いに、「お金持ちになりたい件」とか「美人化推進計画の件」また「商売繁盛の件」「無病息災の件」などと愉快な名前をつけていく。そうすると妄想にずるずる引きずりこまれないで、そこからあっさりと手をひくことができるわけである。坐禅で数息観や随息観が結構大変なことを御存知の方にはこの方法が画期的だというのはすぐにおわかりだと思う。
日々の瞑想を通して細かい工夫を重ねている宝彩さんは、乗り物のなかでも「定(じょう)」に入る。気づくと向かいに腰掛けている人が、どういうわけか眠り始めるという。「場」がゆったりとし始めるのであろう。不思議でも何でもない気がする。
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