『崖の上のぽにょ』 そして鞆の浦…

鞆の浦
鞆の浦 鞆の浦支援の会HP 風景ギャラリーより

少し前の話になりますが、宮崎監督アニメ、『崖の上のぽにょ』を観てきました。
子どもが圧倒的に多く、「ぽーにょぽーにょぽにょ魚の子♪」と妙に耳に残るあの歌を唄う子ども達に囲まれつつ…。
いつも宮崎アニメの音楽を担当されている久石さんの曲には参ります。私も声には出さずとも、頭の中を一緒に歌がぐるぐる…。テレビで宣伝をみている時から、「魚の子?ふくらんだ?!」と、あの歌のリズムと歌詞を聴くにつれ、映画が気になって仕方ありませんでした。
宮崎アニメのすごい所は、観る人の年齢によってその時々の感動や“気づき”がある事です。
小さい子どもさんには子どもさんなりの、私のような年齢には私なりの、また年配の方がご覧になられても、その時に応じたそれぞれの感動があるのです。
今回も、胸いっぱいひろがる感動と暖さと、心をほぐしてくれるような安心感を得て映画館を後にしました。
さて、この『崖の上のぽにょ』ですが、舞台になったのは、広島の-鞆の浦-といわれています。
この美しい日本の風景が残る鞆の浦が、危機に瀕しています。
歳を取るにつれ、日本の美しい風景が、これまでのように人間の利便性のみを優先して開発される事が無い事を願っている今日この頃。
意外であったのが、地元の人々の中には、利便性を考え、このプロジェクトに賛成している方たちもたくさんいらっしゃるという事。住んでいない他県の者がとやかく言うのはとても勝手かも知れません…ですが…。皆さんはどう思われますか?
詳しくはこちらをご覧下さい。
余談ですが、先日NHKの世界遺産を特集したテレビを見ていました。
イタリアのチンクエ・テッレに住むご老人が、とても優しい表情で、「この地が世界遺産に登録されたのは、ご先祖様からのプレゼントでしょう。だから我々はとても嬉しいのです」というような事を話しておられました。
断崖絶壁の、とても暮らしやすいとは言い難いような過酷な地に住む人々が、ご先祖様への感謝を忘れずに生きている姿がとても印象的で、今でもあのご老人の表情が私の胸に残っています。