日本の多くの家庭で昔から愛用されてきた“ノリタケ ボーンチャイナ”。
西洋の高級食器メーカーの物よりも手が届きやすく、普段使いしやすい事からも各家庭においてもとても馴染み深いものだと思います。
この、日本を代表する食器メーカーの100年の歴史をこの展観で楽しむ事ができました(京都文化博物館・3/15まで)。
白く輝くような磁器の製造がまだまだ困難だった頃の苦悩と努力の積み重ねや、戦後の困難な時期を乗り越えて今がある事……。
美しくできあがった製品しか目にしない我々には知り得なかった様々な歴史、様々な作品を目にする事ができ、今あるこの会社の製品は、長い歴史と人々の熱意、思いが込められてこそ存在し、だからこそ、“物にも心は宿る”と、改めて感じる事のできた素晴らしい展観でした。
さて、この展観にあわせて?なのか、京都のあるホテルのロビーラウンジでは、オールドノリタケの復刻版のティーセットでお茶がいただけたり、百貨店の美術画廊では、オールドノリタケの展示即売会が催されていたりと、目に心に楽しいイベントがたくさんです。
私も大の紅茶好きですが、海外の磁器ばかりに夢中にならず、「日本のメーカーに元気になってもらわねば!」との思いもありますし、ホテルで見たオールドノリタケの復刻版も良いなぁ…探してみよう!と思った次第です。