既に、このブログでも紹介した(2008/12/25)が、現在、東京国立博物館で、「妙心寺展」が開かれている。
今年、大本山妙心寺の開山無相大師の650年遠諱の年に因んでの特別展観である。
大本山妙心寺の宝物はもちろんのこと、妙心寺派の各寺院に収蔵、あるいはもともと収蔵されていた宝物なども展示されているのだが、その中に、「老梅図襖 旧天祥院障壁画」も展示されている。
この「老梅図襖」は現在、アメリカのメトロポリタン美術館が所蔵しているもので、今回の展覧会に特別に里帰り展示されているようだ。
このブログをずっと読んでいただいている方は、「おっ」と思われるかもしれない。
実は、この「老梅図襖」のことを、「狩野山雪・老梅図襖絵の複製 妙心寺・天祥院」に書いたことがあるからだ。
もともと妙心寺塔頭の天祥院にあった襖絵だが、わけあって、アメリカに渡ってしまったという代物。
既に妙心寺展に足を運ばれた方のブログを読むと、この老梅図を見だけでも十分価値があるといわせるほどのものであるようだ。
私も、京都国立博物館での展覧会では是非実物を見てみたいと思っているが、まずは、東京近郊の皆さんに、是非御覧になっていただきたい(会期中、この作品については展示替え無しとの由)。
東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9
TEL 03-5777-8600
妙心寺展 出品リスト