上野伊三郎+リチ コレクション展 -京都国立近代美術館-

上野伊三郎+リチ コレクション展

町でみかけたポスターの、色鮮やかな独特の表現に惹かれ、京都国立近代美術館へでかけました。
自分の好きな分野の美術館ばかりにでかけていると、偏りが出てきてしまい、なかなか他の世界に出会うきっかけを無くしかけますが、こちらの美術館での展観はいつも新しい世界へのいざないとなる為注目しています。
今回も、京都とは縁深いこの夫婦であるにも関わらず、分野が違う?私のアンテナには今まで全くひっかかってこなかったもので、二人の仕事を拝見するのは初めてでした。
日本人の表現とは違う独特の感性に、ファンタジーの世界に、心弾みながら歩みを進めていました。
日本の七宝の技術と、カラフルなリチさんの下絵が出会い、作られた飾り箱。見る者の心を彼女の世界へとひきこむようで、目がくぎづけでした。


以前アメリカを旅した時に、あまり日本では見かけない色をビルの塗装などにも使うのだなぁと思い尋ねてみると、知り合いが「色の見え方は、人種(目の色)によって若干違うから、そういった所も違ってくるんだよ」という話をしていました。
今回、ポスターを見て「お?!この色づかいは?!」と思ったのも、そのあたりが関係するのでしょうか。日本人の発想ではなかなか生まれない色使いに思えました。
帯にしても面白いのになぁ…というような意匠もあり、色々な想像をふくらませる事のできるこの展観、今週末(8日)までです。是非おでかけになってみてください。
二人についての詳しくは、美術館のHPにてどうぞ。
『上野伊三郎+リチ コレクション展 ~ウィーンから京都へ、建築から工芸へ~』
2月8日(日)まで!

上野伊三郎+リチ コレクション展