「今日はお大師さんの日やからお参りに行って来たわ」。
「あ~、そういえば21日か今日は……人多かったやろねぇ」。
我が家で普通に交わされる毎月の会話です。弘法大師空海の命日が3月21日である事にちなんで、毎月21日はお大師さんの日。家の宗派は関係なくお参りします。
私の実家あたりでは、西宮市の甲山(かぶとやま)大師さんか、宝塚市の清荒神さんへのお参りが常です。
さて、京都に住む私がいつも何気なく通っていて、「お堂があるなぁ……」くらいにしか思っていなかった場所。21日にそこを通ると、いつも閉ざされているお堂の扉が開かれていました。
「あ!今日何日だ? 21日!お大師さんを祀っているお堂だったのか……(感激)」と、自転車を引き返してお参り。
番をしていたおばあさんは「皆さんここいらに住む人は、21日に参らはりますぇ」と。
毎日通っているようななんでもない道にも、新しく嬉しい発見があるのが京都だなぁ……と、この歴史深い土地にいよいよ愛着がわくのでした。
明日は21日、東寺の弘法さんはいろいろな古い物を扱う店でにぎわいます。
梅見に京都へ来られる方は、東寺へのお参りもおもしろいですよ!
*本日は、臨済宗大本山向嶽寺(山梨県)の開山忌の日です。