関西くだかけ農園 まほろばの里

まほろばの里

尊敬する永源寺の篠原老師が、DVD収録でもお話されていた、「お百姓さんが一番偉いんです」と、「Back To The Basic! 」。そして、インド人青年が話していた「畑があるから仕事をしなくても食べていける。日本人は働き過ぎ」。
これらの言葉がずっと心の奥深くに残っている私は、将来自分で野菜を作る事を夢見て、先日久々に母校の恩師でもある松田高志先生(季刊『禅文化』にも寄稿いただいています)が世話役を勤められている「関西くだかけ農園」にでかけてみました。
“くだかけ会”についてはこちらをご覧下さい。
この農園は、自然豊かな奈良県御所市にあり、かの大和三山を前方に見渡せる素晴らしいロケーション。
かつては天皇も住まわれた場所…となれば、大地のパワーも並大抵ではありません。
高層マンションからの景色を贅沢と思うのか、このまほろばの里の景色を贅沢と思うのか、人によって価値観はまちまちですが、私にはこれ以上の贅沢な景色は無いように思えました。
ちなみに、まほろばとは、“真秀ろば”と書きますが、まさに漢字が表わす通りの土地です。
菜の花がキラキラ



クリックして読んでみて下さい。

さて、畑仕事!と張り切って見学に行ったわけですが、結局は自然豊かな葛城古道を散歩したり、神社や寺にお参りしているうちに、畑からの恵みを使ったお昼御飯ができあがっていました。
ほうれん草の、食べた事の無いような甘みに驚愕し、食べる度に「甘い、甘い!!」と連呼。そしてルッコラのしっかりとした香りと美味しい苦みに感動し、目が覚めるような思いでした。
そして、本当の野菜の味を知らない都会育ちの自分がなんとなく哀れにも思えました。
美しい景色を前に美味しいごはんをいただきつつ、日本の現状について、その中でのシュタイナー教育の可能性について、禅寺の可能性について、色々な事をお話する中で、自分がどういった方向性で、どういう生き方をしていきたいのかを考えさせられた一日でした。
珈琲カップと土筆 日本の原風景

最近見なくなった土筆もたくさん。美味しい空気の中での珈琲の味も格別!