【西郡 ヴィシュワナータ寺院】 カジュラホその6 -インド-

ナンディー堂 ナンディ

世界遺産カジュラホの遺跡郡は、大きく分けて西・東・南に分かれますが、今回ご紹介する西郡は、寺院が一番多く残っている地域で、周りには安宿や土産物屋などが多く並ぶ賑やかな所です。
といっても、緑溢れる穏やかな町、カジュラホなので、とてものんびりしています。
オートリキシャ(タクシー代わりの乗り物です)に相乗りする事になった50歳過ぎ?のオーストラリア人夫婦も、このあたりの安宿に泊まっていると話していました。日本人には絶対にみかけないようなこの年代の夫婦バックパッカーというのも、なんだか良いなぁ……と思いました。
さて、この西郡にある、ヴィシュワナータ寺院は、1002年に建立されたとの事で、旅行本などにはシヴァ神を祀る寺院と書いてあったり、ヴィシュヌ神を祀る寺院と書いてあったりで定かではありませんが、向かい合って、シヴァ神の乗り物とされるナンディ(牡牛)の立派なお堂もある所が特徴的ですし、やはりシヴァ神を祀る寺院でしょうか。詳しい方がいらっしゃれば是非教えて下さい。
ちなみにヴィシュヌ神の乗り物は、航空会社の名前にもなっていますが、ガルーダです。


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この寺院もそうですが、他の寺院においても、カジュラホの寺院群には、ミトゥナ(男女交合)像などがその外壁に多く刻み込まれている為、“エロティックな遺跡”などと表現される事が多いようです。
ですが、カジュラホの寺院群の想像を超える美しさと、一体一体の像の表情や表現、インドの宗教性には、“エロティック”などという表現だけで終わらせるのは全くもって合わないような気がしましたし、言葉にならないくらいに圧倒されながら拝観したのでした。