西国観音霊場 第2番 紀三井寺に詣る


紀三井寺参道


「ふるさとを はるばるここに きみいでら はなのみやこも ちかくなるらん」
西国観音霊場 第2番 金剛峰寺護国院(通称・紀三井寺/和歌山県和歌山市紀三井寺1201)にお参りした。
鮮やかな朱色に塗り直された立派な楼門(室町時代建立)をくぐり、両側にいろいろなお堂がある石段を昇る。
山内に湧き出る3つの名水井戸があり、このため古くから紀三井寺と呼ばれてきたようである。またお参りした時には終わっていたが、桜の名所としても有名で、和歌浦を見下ろす山内が、沢山の桜の花に囲まれる様子が容易に想像できる。
下の写真は、三井水の一つ清浄水。


三井水の一つ清浄水


お参りした前日十八日の観音様の縁日ならば、境内には巡礼の方も多かったであろうが、この日は比較的参詣者も少なく、ゆったりとした様子である。
まず、昨年建立されたばかりの大観音像仏殿を参拝した。京都在住の仏師・松本明慶師による巨大な千手観音立像が安置されている。


紀三井寺境内


そして本殿に安置されるご本尊は十一面観世音菩薩。
ご開帳はされていなかったが、結縁をいただいたことに感謝し、千手観音の尊像を思い浮かべて手をあわせた。
本殿にかかる扁額は「救世殿」。大師堂があったりしたので、てっきり真言宗かと思っていたのだが、昭和の中頃に離脱して、いまは救世観音宗(ぐぜかんのんしゅう)の総本山ということだ。


本堂の扁額