京都古文化保存協会による特別公開にて、妙心寺の三門を訪れました(今年は5月1日~10日まで公開されていました)。
三門とは、空門・無相門・無願門という三つの境地を経、仏国土に至る門、三解脱門(さんげだつもん)の事をあらわします。
上の写真は三門より望む仏殿です。いつもと違う目線で見られるのが嬉しいものです。
仏殿前の立派な松の木は、私の祖父が妙心僧堂に掛搭していた頃(約70年前)には、まだまだかわいい苗木でした。祖父の雲水時代の写真が思い浮かび、感慨深いものがあります。
普段は見られない三門内部、そして三門から眺める風景を楽しめる為、公開された折には色々な寺院の三門を訪れますが、妙心寺の三門は内部の彩色が非常に美しく残っています。
また公開される事がありましたらお知らせしますので、機会がありましたら是非参拝なさってみて下さい。
また、この日はその他に特別公開されていた隣華院、麟祥院を訪れてみました。
隣華院の襖絵の見事なこと、麟祥院の春日局の御霊屋(後水尾天皇から贈られたものらしい)の瀟洒な雰囲気、威厳ある春日局坐像にため息がもれました。