茶と美-柳宗悦・茶を想う -大阪日本民芸館-


茶と美 日本民芸館

7月12日(日)まで大阪日本民芸館にて開催中の『茶と美-柳宗悦・茶を想う』を訪れた。
柳宗悦が催した茶会にて使われた数々の道具が展示されている。
昔、家にあった本でたまたまこの茶会の様子を写真で見て、柳宗悦の文章を読み、当時茶道のお稽古をはじめたばかりであった私は度肝を抜かれたものである。「こういった世界があるのかぁ…」と。
あれから早8年は経つが、相変わらずお稽古を続けている自分はどうであろうと顧みる。
それにしても、お隣の国立民族学博物館では、千家十職展が開催中。そしてこちらではこの展観。
単に「茶」で結びつけたのか、深い意図があるのか…。考えてしまうのであった。いずれにしても、どちらもお見逃しの無いようにお願いしたい。


さて、最期に、展示の中でぐさりと我が胸に突き刺さったのは下記…。
宗悦の字でしたためられたものが、軸装されていた。
痛い、痛すぎる。恥ずかしい。私はどう考えても「一フクマイラスナ」の輩に属している。
お茶をお稽古されている方々は如何。
度々これを拝読し、戒めとしなくては…。
「点茶心指」
一フクマイラス
捨テ身ナル聖へ
僧堂ノ行者ヘ
心澄メル比丘尼ヘ
求道ノ居士ヘ
貧シキ道友ヘ
老イタル佳人ヘ
素直ナル若人ヘ
媚ビザル主ヘ
ツマシキ田舎人ヘ
一フクマイラスナ
金ボコリニハ
エセ宗匠ニハ
青白キ茶坊主ニハ
巧者ブル小茶人ニハ
溺ルル茶数寄ニハ
物見エヌ物狂ヒニハ
高ブル学士ニハ
派手ナル女房ニハ
欲深キ商人ニハ
ヘツラヘル輩ニハ