東京国際ブックフェアと……悪夢


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ご案内していた、東京国際ブックフェア(7/9~7/12)が終わった。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
早くから出展が決まっていたのに、なかなか新刊となる本の編集が進行できず、6月にかなり焦り、無理もしつつ2冊の新刊を間に合わせることができた。
それが、『明治の禅匠』『禅の寺』である。
新刊と言っても、実は両方とも復刊本。
『明治の禅匠』は私が研究所に勤務しだしてすぐに絶版になったので、既に20年ほどは品切れだった本である。今回、新版として再発行した。
もう一点の『禅の寺』も、以前はA5判の並製の本で、写真もすべてモノクロだったが、品切れして数年がたったので、今回、内容も加筆訂正していただき、オールカラーのムック本体裁に改め、新発売である。
ところが『禅の寺』は、フェアの1週間前に印刷会社に責了したので、実物は現地で始めてみることになるのである。いやはや、なんとか間に合ってよかったと、いったところ。
内部で使っている写真は、プロの写真家にお願いした写真などもあるが、8割ほどは私自身が撮影したものなので、充実感たっぷりである。
さて、4日間の会期中、禅文化研究所のスタッフ3名は、朝10時から夕方6時までの間、出展ブースに立ちっぱなしである。
交代でお昼休みと、若干の休憩はあるものの、普段、デスクワークばかりの身にとっては、なんとも苦痛。
もちろん、このブログを読んで下さっている方が見えたり、いつも本を買っていただいている顧客の方が見えたりするし、あるいは、「禅」という文字に興味を引かれて、我々に問いかけてこられる方もあって、それはそれで楽しいのであるが、体力勝負の感は否めない。
東京に本社や支社のある出展業者は、4日の間、スタッフを交代で送ってくるので、楽だろうなぁと横目で見つつ、我らは歯を食いしばるのである。
盛況ではあったが、関東が7月盆でなければ、関東圏の臨済寺院の方々ももっと来てもらえるのだろうが、いささか残念。
ブックフェアに来られていない方はご存じないだろうが、通常有り得ない、本の割引販売がここでは行なわれるのである。もしよかったら来年は足を運んでみられてはどうだろう。



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夕方6時に終わると、連絡済みの東京の仲間とちょっと一杯で交友を深めるのであるが、早々に疲れが酔いに変わってしまい、ホテルに戻るとバタンキュー。
ヒラメ筋にサロンパスを貼って翌日に備え、眠りについていたのである。
『禅の寺』をチラチラとめくって見ていると、あるページの写真キャプションが天地逆に印刷されているではないか! ふと隣のページを見ると、ページ全体が天地逆になっているではないか。「うわぁー」
自分のうめき声で目が覚めた……。夢を見ていたのだ。
こんな不健全な状態で4日間を過ごしておりました。
私と話をしていただいて、もし不可解な思いをされた方がおられましたら、このような状況でしたので、なにとぞご容赦の程を。