山村御流 いけばな展 -大阪高島屋- 2009夏

山村御流 いけばな展

大阪(なんば)高島屋の7階グランドホールにて7/22(水)~7/27(月)まで開催されていた、-山村御流 いけばな展-にでかけてきました。
今回は親友が出展する事もあり、父と共にお祝いにかけつけました。
初めて御流の花を目にする父が、どのような感想を持つのかも興味深く思っていました。
最初、いくつかの作品を見て「これならお父さんにも生けられるんじゃないか」と、素人にありがちな感想でしたが、1つ1つの作品を丁寧に見てゆくと、次第に「この流派は、色々なものを花器に使って生けられるぶん、花器選びのセンスが重要だ。でも、花器を探す(見立てる)のもまた楽しいものだ」、「花器にあう花を選ぶセンスも必要だ」、「なかなかに難しいな、でも真似して自分で帰ったら花を生けてみよう」と、次第に心が花に寄り添っていったようでした。


また、「花は野にあるように」の山村御流らしい花材と生け方に、自分が育った山寺の風情を思い出したらしく、あまりに厳しい祖父の躾に寺を出る事しか考えなかった父が、優しく暖かな気持ちで、「寺の庭のつくばい近くに親父がこの谷渡り(という名の葉)を植えていた」、「しゃしゃんぼの木は久々に見たな。お父さんだけの秘密の場所にこの木があって、よく一人でこの実を取って食べていた。甘酸っぱくて美味しいんだ」などと嬉しそうによく話していました。
「人にこのような気持ちを思い起こさせてこそ、花を生ける意味もあるというもの…」と、いたく感動したいけばな展でした。
次回は、夏の終わり頃(8月27~9月1日)に京都高島屋でいけばな展が開催されます。
皆さんも是非一度ご覧になってみてください。